インタビュートップページ 前作の大ヒットを受けて 読み応えのこだわり ゲームならではの事件現場
ゲームならではの事件現場

設楽:

実際の観光地では、なかなかリアルに殺人現場として使われると困る場合もあるでしょうからね。

西村: 観光ホテルから「うちのホテルを出してくれ、でも、うちで殺さないでくれ!」なんて要望がきたこともありますよ(笑)。温泉街なんか、すごく絵になるんですけどね。例えば能登半島の和倉温泉の、とあるホテルとかね。最上階の客室はカードでしか開かないし、エレベーターにもポーターと一緒じゃなきゃ乗れない。密室殺人にはぴったりのシチュエーションでしょう?創作意欲がかきたてられます。山形県の天童もいいですね。将棋駒の95%を生産する街なので、浴槽が大きな駒の形をしていたり、駒の絵がちりばめられたりしている温泉があるんですよ。本当はそういった大浴槽でバーンと、衝撃的な事件を起こしたいですね。

設楽: 前作の“絶海の孤島”もそうでしたけど、ゲームなら現実にはできない挑戦ができますからね。

西村: だから、昔ながらの小説やドラマファンの方にも違った楽しみをお届けできるんじゃないでしょうか。ゲームという仮想空間の中で、自由に作らせていただいたところがあります。現実世界はどんどん便利になってきたので、アリバイ作りも大変なんですよ。30年前だったら、携帯電話もないしセキュリティも甘かったんですけどね(笑)。最近よく、厳島神社や日光東照宮などの世界遺産を旅しているのですが、そのような場所もいいですね。近代化されない特殊な場所で、トリックを作ってみたいです。

設楽: ゲームの構想が、まだまだたくさん出てきそうですね!先生の旅が続くほど、夢が広がります。ぜひ私も、共犯として事件に加わらせていただきたいくらいです(笑)。










西村: やってみますか、「テクモ殺人事件」とか!

設楽: 社内で、裏切りのサスペンス……。怖いですね(笑)。

西村: 私は「人生は、愛と友情と裏切りで成り立っている」という言葉が好きなんです。色紙にサインを書くときは、この言葉を添えているんですよ。小学生にサインを頼まれたときに困っちゃうんですけどね。裏切りを教えていいものかどうか、迷いました。「人生は、愛と友情」で止めておきましたけどね。

設楽: 確かに、大人だからこそ味わえるテーマですよね。今回の続編にも、それらの要素はたっぷりと詰まっています。「目には目を、裏切りには復讐を」という、サスペンスらしい予告にも注目が集まっていますよ。

西村: ええ、また多くの方々に楽しんでいただければ幸いです。

設楽: 皆さまの期待は裏切りません!どうぞ、ご期待ください。

その答えは、次回『読み応えのこだわり』に続く!!

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