第二夜 7月22日
これまで零シリーズは、絶対お祓いをしないというディレクターの柴田の信念がありました。

本当に恐いことが起こるゲームとしては、逆にお払いをしては恐怖を逃すことになる。
最恐のホラーゲームを目指す上で必須の条件だと思っていらしく、「零〜紅い蝶〜」の開発中、 僕がこっそりと有志をつのってお祓いに行こうとした所、即バレてあえなく断念。

案の上、開発中は本当の霊現象が起き、これが本物のホラーゲームだと彼は悦に浸っていたのですが…


しかし、今回は、告白します。『零〜刺青の聲〜』では、初めてお祓いに行ってしまいました。

我々のチームは怖さとリアルさを追求するため、お化け屋敷や、日本家屋や日本庭園、樹海など様々な場所で取材をします。そこでスタッフの身に何か起こるとホントにマズイと思い、今年の正月に、ゲームのヒット祈願も兼ねてるからと、しぶる柴田を無理矢理連れてお祓いをしてきました。

ただ、これが逆効果

柴田がお祓いによってダメージを受けたのか(悪霊が本体なのかも)具合の悪くなって寝込んで
しまいました。また、お祓いで変な物を連れてきてしまったのか、具合の悪くなる人が続出したり、機材がいっせいに動かなくなったりで、かえって色々怪奇現象が起こっていますが、 それは後日柴田から報告があると思います。


その分、ゲームそのものは、魂の詰まった怖いものになりましたが…

そんな『零〜刺青の聲〜』ですが、人間以外のキャラクタが初めて登場します。
主人公、黒澤怜の飼い猫の「ルリ」です。

怪談話には付き物の黒猫ですが、今回はペットとして登場します。

目の色が瑠璃色であることから、深紅が名前をつけたという設定です。
家の中の色々なところに出没するので、触ったり、写真を撮ったりして可愛がってもらえると
うれしいです。

(プロデューサー 菊地)