美の探求

何かと試行錯誤の多かったタイトルですが、
中でも、大いに揉めたものの一つが「霊の見せ方」でした。
何せ、対象が「霊」という、何とも曖昧で定義し難いものだったので、
皆それぞれに思い描くイメージが微妙に異なり、
基本的な方針が決まるまでにまず揉め、
ある程度目指す形が決まってからも、
何度も何度もエフェクトの調整や作り直しが入りました。

手間と時間と幾つものエフェクトを重ねて、
やっと体裁が整ってきたと思ったら、
今度は、霊にかけるエフェクトと、画面にかけるエフェクトがバッティング
してしまったり、処理が重くなってしまったりで、またしても再考する羽目
に陥ってしまったりと、本当に苦労の連続でした。

その甲斐あって、最終的には、皆がそれぞれに抱く微妙な違いを
包み込むような、 美しい(!?)ものになったのではないかと思います。

迫り来る恐怖の中で、少しでも心に余裕が出来た時は、
そんな彼らの美しさにも 目を向けてみて下さい。




高崎俊行 (プログラマー)