コラムアルゴス: 第9回 ギリシャ神話とアルゴスの戦士(2)
ギリシャ神話からみた『アルゴスの戦士』の2回目は、ギリシャ神話上、最も有名な怪物の1つといえる“ミノタウロス”にスポットをあてたいと思う。

ラビリントス
海の神ポセイドンが遣わした白い牡牛とクレタのミノス王の妻パシパエの間に生まれた怪物。これがミノタウロス(「ミノスの牡牛」の意)である。この怪物は人間の体に牡牛の頭を持った容姿で描かれ、毎年アテナイから7人ずつの少年少女を餌にしていた。英雄テセウスがアテナイの人々を解放する為、ミノタウロスの住む迷宮に足を踏み入れ、ミノタウロスを退治した。
ラビリントス内
 ツインタワー
このときテセウスはミノス王の娘アリアドネから1巻の糸をもらい、この糸を解きながら迷宮に入っていけば、脱出経路が判るはずだと教えてもらったと言われている。
剣と盾を持つミノタウロス
『アルゴスの戦士』でもミノタウロスは迷宮“ラビリントス”のボスとして登場している。また多くの場合、ミノタウロスが持っている武器は斧とされているが、『アルゴスの戦士』では剣と盾といったミノタウロスらしからぬ武器を手にしている。ギリシャ神話との共通点や相違点に着目して『アルゴスの戦士』を見るとまた変わった楽しみ方ができる。
剣を振りかざすミノタウロス
2003/3/20