コラムアルゴス: 第8回 ギリシャ神話とアルゴスの戦士(1)
『アルゴスの戦士』では敵キャラクターのモチーフをギリシャ神話上の神々、英雄、怪物などからとるなど、ギリシャ神話の影響を大きく受けている。そこで今回から3回にわたりギリシャ神話の面からみた『アルゴスの戦士』を紹介していく。

“ミノタウロス”
神話の中では牛の頭を持った怪物として描かれる
ギリシャ神話によると、ティタン族とは天空ウラノスと大地ガイアの子供達である。この巨人達はオリュムポスの神々、すなわちゼウスやポセイドン、ハデス達の世代の前に世界を支配していた。クロノス、レア、コイオスなどがティタン族である。
“イカロス”
神話の中では無謀な冒険をした英雄として描かれる
彼らティタン族は暴君の父ウラノスを退け、クロノスを王位につけ権力を握った。その後、ゼウス率いるオリュムポスの神々との間で繰り広げられた支配権をめぐる戦いの末、ゼウスにより、冥界の底にあるタルタロスに投げ込まれた…
“ヘカトンケイル”
神話の中では50頭と100
本の腕をもった巨人として
描かれる
ギリシャ神話で語られている神々の支配権をめぐる戦いと『アルゴスの戦士』の様々な要素、例えば、主人公ゼーンが持つ天(=ゼウス)、冥(=ハデス)、海(=ポセイドン)の3つのディスカーマ、敵対するティターンなど。こうやって見ていくとゼーンの戦いは、地上の支配権を巡る神々の代理戦争と言えるのかも知れない。
地上の支配権を再び手中
に収めようとしているのか
2003/3/14